温度と湿度

温度と湿度は一緒に

温度の変化と比べ、湿度の変化は日常生活では意識することはありませんが、温度の変化と共に湿度も変化しており、湿気や湿度の変化は、日本の産業に大きな影響を与えています。

夏の蒸し暑さや、冬に乾燥して喉が痛くなるのは空気中に含まれる水分量の影響です。湿度とは、この「空気中の水分量」を示すものです。
湿度は人や物への影響が急激にではなく徐々に現れるので軽視されがちですが、健康的な生活を行う、あるいは物が持つポテンシャルを最大限に引き出し活用するためには、それぞれに最適な湿度を保つことが大切なのです。温度と湿度は、私たち人間の活動とは切っても切り離せない関係にあります。
活動的に生活する、あるいは物が持つポテンシャルを最大限に引き出し活用するためには、それぞれに最適な温度・湿度を探求していくことが大切です。

温度、湿度に関する用語

顕熱
温度計で知ることのできる熱の動きです。

潜熱
氷が水へと状態(相が)変化するとき、変化している間は加熱されているにもかかわらず温度は一定値のままです。また、水が水蒸気へと状態変化するとき、変化している間は加熱されているにもかかわらず温度は一定値のままです。この時に使われている熱を潜熱と呼びます。

空気温度
空気の温度です。

放射温度
建築空間では、空気温度の他に、床や壁、天井などの表面温度、相対湿度、空気の流れの速度が温冷感に影響を与えることが分かってきました。例えば、空気の温度が高くても、壁の温度が低ければ「寒さ」を感じることがあります。このように、物体の表面からの直接の熱が伝わる伝わり方を放射といい、放射はその表面温度の差によって起こります。放射温度は、簡易的には、物体の表面温度を測ることで知ることができます。

湿り空気
水分、すなわち湿度を含んだ空気のことです。一般に存在する空気は湿り空気であると考えて差し支えありません。
湿り空気に対して、水分を含まない空気のことを「乾き空気」といいます。

絶対湿度
乾き空気1kgに含まれている水分の量です。単位は[kg/kg(DA)]

水蒸気分
圧湿り空気中に存在する水分(水蒸気)の分圧です。

飽和空気
ある温度において、もうそれ以上は水分を含むことができない状態の空気のこと。温度が高い空気ほど、飽和空気に含まれる水分量は多くなります。

相対湿度
ある状態の空気の水蒸気分圧と、その空気と同温の飽和空気の水蒸気分圧との比率を%で示した数字です。 湿度を表現する最も一般的な方法で、単に湿度というときは相対湿度をさす場合が多く見られます。
相対湿度の単位は[%]ですが、relative humidity(「相対湿度」の英語表記)の頭文字を添えて[%RH][%r.h.]などと表記することもあります。

湿球温度
湿球温度計(球部分を濡れた布で包んだ温度計)が示す温度です。乾燥した場所では、布に含まれる水分が蒸発する際の気化熱で、一般の温度計(乾球温度計)より低い温度を示します。飽和空気の場合は水分が蒸発しないため、乾球温度計の温度(乾球温度)と同じになります。 このため、湿球温度と乾球温度を用いて相対湿度を測定することができます。

露点
その空気と同じ絶対湿度を持つ飽和空気の温度です。湿り空気を露点温度以下まで下げる、あるいは露点温度以下のものに触れさせると結露が発生します。

比エンタルピ
その空気が持つエネルギーの総量を「エンタルピ」といい、乾き空気1kgあたりのエンタルピを「比エンタルピ[kJ/kg(DA)]」といいます。エアコンでの除湿量を計算するときなどに使う値です。