除湿型放射冷暖房PS HR-Cが2023年度グッドデザイン賞を受賞しました
2023.10.05 | news
日本デザイン振興会が主催する「2023年度グッドデザイン賞」において、除湿型放射冷暖房PS HR-Cが受賞致しました。
除湿型放射冷暖房PS HR-Cとは
高温多湿なモンスーン日本の夏を快適に過ごすために開発された、除湿型放射冷暖房 PS HR-C。ラジエータの中に水を循環させ、放射と自然対流によって、空間全体に風のない自然で安定した涼しさ/暖かさをつくります。室温に近い水温で冷房(暖房)が可能な為、地下水などの自然エネルギーの有効利用にも活用できます。
除湿型放射冷暖房 PS HR-Cは、日本初の暖房用温水ラジエータメーカーとして1972年より磨き上げてきた薄いフィン型パイプを用いて、1992年に大きくて美しいルーバーデザインとして完成しました。通常の空調に使用する冷温水は、冷水約7°C/温水約50°Cの温度帯が必要ですが、除湿型放射冷暖房 PS HR-Cは放射面を大きくデザインすることによって、冷水約15°C/温水約30°Cの温度帯で運転することができ、快適性に加え安全性・省エネルギー性にも優れています。大きなラジエータ面が受け入れられるよう、建築空間にあわせてサイズオーダーができる受注生産体制をとっており、カラーについても標準の56色に加えて、特注色にも対応しています。現在は住宅をはじめ、店舗、保育園、ホテル、庁舎や体育館などの公共施設など様々な用途で採用いただいています。
審査委員の評価
一般的な家電エアコンと違い、建築空間に合わせてフルサイズオーダーが可能な設備型放射冷暖房機である。ラジエターとなるルーバーが放射によって空間全体に自然対流を発生させることで、より自然な温度変化や安定した涼しさ、暖かさを生みだしている。機構的に無風となるためハウスダスト等を巻き起こす心配もなく、冷媒に地下水の有効活用も可能だ。エアコンとは気付かない美しさで機能的に空間を間仕切る事ができることも優れている点である。長年にわたって不変である設計思想の素晴らしさが高く評価された。