「人のため」から「クリーンルーム」まで
2025.10.28 | information
無菌・衛生的な加湿
人と湿度
人の免疫防御は相対湿度40~60%で最適に機能します。空気が乾燥しすぎると気道の防御機能が損なわれます。粘液層が乾燥して硬くなり、ウイルスの侵入を防いでいる繊毛が動かなくなります。ウイルスや細菌を追い出すことができなくなり、風邪のリスクが大幅に増加。
さらに空気が乾燥すると、インフルエンザや風邪のウイルスで汚染された飛沫が乾き濃度が非常に上昇します。ウイルスが長く生き残り、また乾燥で軽くなった飛沫が浮遊することにより、感染のリスクが広がる可能性があります。
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クリーンルームにおける湿度
クリーンルームといっても、電子部品や半導体、精密機器、医薬品や食品など多岐に渡ります。湿度が下がることにより、電子産業分野では静電気による電子回路破壊(ESD)、塵やほこりの引き寄せの原因になります。素材を扱う現場では粉末状の扱いに影響が出る、水分量不足による素材の割れなどが発生。また、わずかな誤差も許されない製品では特に湿度管理は重要です。

無菌で衛生的な加湿の必要性
ある程度の湿度を保てればよい人の加湿、一方で精度の高い加湿が求められるクリーンルーム。これら両方で共通しているのが、無菌で衛生的な加湿。人体にとっては健康に影響のない衛生的な加湿、クリーンルームでは少しの微粒子や細菌も寄せ付けない対策が必要になります。この無菌・衛生的な加湿に最適なのが、水を加熱することにより菌を発生させない「蒸気式加湿」です。
ラインアップ豊富な蒸気式加湿
ピーエスの蒸気式加湿器には、クリニック規模のものから病院や製造工場単位の大型のもの、複数連携ができるものまで多様なラインアップが揃っています。
クリニックや老人福祉施設などの人の加湿には、メンテナンス性に優れた「電極式」の蒸気加湿。クリーンルームや恒温恒湿室には、高精度な湿度管理が可能な「電熱式」の蒸気加湿があります。また、大容量加湿の場合は電気をほとんど使わない、「ガス式」という選択も可能です。用途に合わせてご提案いたします。


