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森の駅 Daizahoushi  長野県長野市/ 2022 年納入  

2023.05.10 | 事例紹介

【PS HR-C/PS HRヒータ】長野県の自然エネルギー活用事例をご紹介します。

森の駅 Daizahoushi 長野県長野市/ 2022 年納入  PS HR-C/PS HR ヒータ
 
設計:新日本設計株式会社 様・株式会社シーンデザイン建築設計事務所 様
施工:千広建設株式会社 様
 

森の駅PS HR-C
 
森の駅マルシェ
 

地中熱を利用した
除湿型放射冷暖房 PS HR-C

【森の駅 Daizahoushi】は敷地内にキャンプ場やアスレチックなどがある豊かな自然に囲まれた施設です。自然との共生ができる室内環境づくりをコンセプトに、閉じられた空間で強制的に空調される一般的なエアコンではなく、自然の気候と緩やかにグラデーションでつながる「第二の自然」を目指して設計されました。
本施設はレストラン、トイレ、マルシェが入るグローサラント棟と屋内遊具のあるアクティビティ棟の2つの建物からなり、中でもグローサラント棟の空調に『除湿型放射冷暖房 PS HR-C』 を採用頂きました。トイレの暖房とマルシェの冷房では地中熱を利用。施設全体の省エネルギー化を目指し、自然との親和をコンセプトにした空調計画となっています。除湿型放射冷暖房 PS HR-C はゆっくりじんわり放射によって体感温度を調節します。自然の天気や気温の変化、湿度を身近に感じ取りながら、体に優しく快適な環境を実現しています。

 
 
 

森の駅システムフロー図

温度デザイン
という発想

 

ローカルエネルギー
の活用

 

 
意匠との融合

森の駅外観写真

除湿型放射冷暖房PS HR-Cは「放射」「自然対流」「自然除湿」という3つの機能的特徴を持ち、気候風土や建物の文脈に沿った最適な温湿度デザインを行います。
周囲の壁表面温度を整えながら、給気塔から新鮮空気を導入することで、空気質を維持しつつも冷暖房を意識させない中立的な熱的快適性を実現します。自然との融合を果たした室内気候はまるで第二の自然となり、人の感性と呼応する感情装置となります。

 

除湿型放射冷暖房PS HR-Cは設計自由度が高いのが特徴です。【森の駅 Daizahoushi】では地中熱ヒートポンプと空冷ヒートポンプモジュールチラーを併用しました。循環液の温度により求める環境が調整され、大きな放射面は緩やかな水温でも十分な効果を発揮することが可能です。低位な自然エネルギーのポテンシャルを最大限に引き出すこのシステムは、脱炭素社会における再エネ・省エネシステムの社会実装を実現しています。

 

オーダーメイドによるサイズの自由な選択と、50色を超える豊富なカラーバリエーションは、意匠的要求にしっかり答えることを前提としています。それは様々な質感を持った建築との相乗効果に期待されるものであり、機能的価値、経済的価値と並んで意匠的価値の提供を大切な要素として我々ピーエスは考えています。

 

下図)暖かい循環液がPS HR-Cを循環している
森の駅HR-Cサーモカメラの様子

 

森の駅トイレ

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